時代の変化は良いですが、有事の際を考えていますか。
セイコーマート…北海道を中心に茨城県・埼玉県に店舗を置くコンビニエンスストア。
「北海道胆振東部地震」では、東日本大震災から教訓を得て、
店舗停電時の対策設備や物流倉庫等の整備を行い、
全国チェーンのコンビニと違う運営方法(店舗の運営方針・ホットシェフ等)が功を奏して、
地震直後でも営業を即時再開(継続)出来た。
さて、東日本大震災から12年、北海道胆振東部地震から5年。
そのときの教訓は現在活かされているのだろうか…
最近の動向を見ると、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」になっていると感じる。
自動車だけでも、EV化が最近ちょっと下火になってきたが、
北海道胆振東部地震のように長期停電が発生したときにどうするか考えているのだろうか…
東日本大震災発生時に、どのようにして燃料を供給したか知っているのだろうか…
長期停電が発生したら、EV充電なんて出来ない、
勿論、EV自動車は(爆発の危険性などから)バッテリー交換は出来ないので、
直接充電するしかないが、電気は(通ってい)ない。
送電線が損傷していたら、他から電気を融通することが出来ない。
東日本大震災の時は、燃料を貨物列車にて届けることが出来た。
ただし、運行実績が無い(少ない)地域を走行するために急ピッチで確認を行ったり、
経験のあったJR職員の機転によって届けられたという話もある。
今後はそれも出来なくなる。
鉄道路線の第三セクター化や路線廃止により鉄道網がなくなっていったり、
運行経験・実績などのデータが無くなるため検証に時間が掛かったりするだろう。
バス転換も良いが、BRT路線を緊急輸送車両に解放したとしても、荷替えは必ず発生する。
そこまで考えているのだろうか…
今、函館本線の山線の存続議論とかも行っているが、
人が住んでいる以上、そのフォローも必ず必要になる。
みんなが都心へ一局移住すれば良いが、そんなのは不可能。
それが一番ですよ、それなら、人も物流も都市間移動だけ考えれば良いんですから…
合理化・赤字解消は分かりますが、
そこまで落とし込んだインフラを政府としては考え・支えるべきだと思います。
私がたまに言う「何でもデジタル化すれば良いってもんじゃない。」と同意義になりますが、
「何でも民営化すれば良いってもんじゃない。」かもしれません。
勿論、民営化で技術やサービスが驚くほど進化したのは否めないので、
良いところの線引きが必要でしょうね。