コスパ・タイパ…次は…?
本日、4年ほどぶりに以前ファンだったとんかつ店に行きました。
15~6年前は、サービス・居心地が良く、亡き母と一緒によく通っていました。
このお店が盛況で、系列の焼き肉店も有名に。手狭なこともあり、店舗の拡大…
までは良かったんですが、だんだんと業界内の競争が激化し、出店等のコストもかさみ一部サービスの縮小、同時に創業期の主要メンバーの離脱と急激な拡大が重なり、上質な接客サービスや店舗ごとの味の違いもあり勢いは徐々に低下…
最大3店舗拡大していたが、1店舗が閉店し、跡地は「むさしの珈琲」に。
で、本日、カツカレーが食べたくなり、訪問。
入る前に、多分注文時に「とんかつ定食」メニューか、「かつとじ定食」が食べたくなって、変えるんだろうなぁ…と思っていたら、店内に入って、席まで案内され、メニュー(タブレット方式に変更)を見た後、帰りたくなりました。
以前は、ご飯・麦飯・キャベツ・味噌汁(具は季節に合わせて)・豚汁のお変わり変更自由でしたが、
ご飯と麦飯、キャベツのおかわりはセルフ、汁物のおかわりは有料に変更されており、
ソースも以前は注文後に持ってきていたものが、卓上化(かろうじて壺から陶器の注ぐタイプ)
キャベツのドレッシングは、ガラス瓶で注文後に持ってくるタイプから、プラボトルの卓上ものへ
(お店オリジナルだが、以前のドレッシングの方がおいしかった。)
と、ちょっと個別卓上のとんかつ店と変わらなくなっていた。
以前は、キャベツも都度新しい器なのでドレッシングの付け替えも容器だったのですが、現在は、セルフで換えの器もないので、違うドレッシングにはしづらい…。
食後のほうじ茶サービスも無くなり(セルフコーナーに温かいお茶・ホットコーヒー)
正直、とんかつチェーン店(かつやさん、松のやさん)に毛の生えた(おかわりサービスあり)程度になっていました。
以前の違和感により、コロナ禍に支えに食事に行くことも無かったのですが、今回の経験で完全に「ありがとう、さようなら。」にかわってしまった感じがします。
このように、セントラルキッチンを持たない地域の中規模飲食店は、サービスの簡素化には敏感になるべきなのかと思いました。
リピートのお客さん(ファン)の大半は、そのお店の居心地や雰囲気も含めてファンになっており、多少値段が上がっても、「そのサービスを維持するための値上げに納得」をするので、来店頻度がガクンと落ちるほどではないのです。
価格の維持に焦点をおいてしまうと、ファンは離れるうえに、過去の外部記事を参照してで訪れたお客さんは「期待外れ」の評価となり、残るのは価格を重視した顧客…ファンが戻ろうにも客層の時点で「今までと雰囲気が違う…」と離れていくという悪循環が生まれます。
コスパ・タイパが流行っていますが、それは大手が求めるもの。
中小が太刀打ち出来ません。
そんなときには、「エクスペリエンスパフォーマンス」…良い体験によるファン化が重要なのだと、色々ファンだった飲食店の減少に悲しむカスタマーからの声でした。